伊藤忠食品 1918年創業の老舗食品商社は一大食品表示偽装時代にどう応えるか? 1ページ読みきり。
伊藤忠食品にとって苦難の年が続いている。業績がではない。株価も安定し、株式配当も増配をしているのだから伊藤忠食品の業績は老舗としてふさわしいものを残している。伊藤忠食品にとっての頭痛のタネは食品(成分)偽装問題に端を発している国民的な食への懐疑心の高まりだ。伊藤忠食品は1918年の創業。現在では約900名の直轄従業員を擁し、資本金は49億の食品商社だ。伊藤忠食品社長、濱口泰三氏自らが、健康で豊かな食生活創造を理念として掲げている。それほどに国民の食材への懐疑心が強い事を伊藤忠食品自身が認識しているという現れである。伊藤忠食品は全国津々浦々の小売店と食品製造メーカーを結ぶ仲介役であり、ひとたび伊藤忠食品の扱い商品に問題が起これば避けては通れない。伊藤忠食品が国民の口に入る食品のクオリティコントロールの鍵を握っているといってもいい。
伊藤忠食品の資料によれば、日本の食市場は80兆円の巨額に上る。1億を超える人口の腹を満たすのだから額としては理解できるが、それにしても商品企画から物流システムまで伊藤忠食品の果たす役割は大きい。伊藤忠食品の母体である伊藤忠商事の商社としてのアクションの素早さ、先見する鋭い目は伊藤忠食品にも染み込んでいる。伊藤忠食品は単に食品を売り買いして利ざやを稼いでいるだけではない。伊藤忠食品自身が、国民の10年後・20年後の食を考え、デザインし提供する努力を常に怠らない。伊藤忠食品が誇る食のパイプラインをフルに使い、国民の食創造に貢献しているのだ。
人が存在するかぎり、食の問題は避けられない。伊藤忠食品のような老舗食品商社の果たす社会的役割は甚大で、だからこそ、伊藤忠食品に採用される事が大きな夢へのスタートとなる。採用希望学生から変わらぬ高人気を誇るのも伊藤忠食品のスケールと組織としての成熟度があればこそなのだ。
伊藤忠食品に採用されたいなら、普通の企業研究では足らないだろう。伊藤忠食品に限らず、食をテーマにした企業は多く、その中には人気企業もある。ただ、伊藤忠食品のように小売の現場からインフラの深いところまで活躍の場を拡げられる可能性をもった企業は少ない。採用を意識するあまり、伊藤忠食品の事だけ頭に入れるというのは最も避けたいシナリオだ。食のサプライチェーンはグローバル化が当たり前だけれど、日本はその最中心にいる。伊藤忠食品に採用される人材は、この辺りの感度が鈍くてはやってゆけないのだ。全国の小売店を伊藤忠商事の代表として回る時ですら、韓国漁業の行く末を心配する。伊藤忠食品のトレードショー会場で仕事をこなしながら、最新の食品加工機器の情報収集に手を抜かない。そんな人間が伊藤忠食品に採用されるにふさわしいのだ。